尊敬するフルート奏者である西田紀子さんと、信頼のピアニストである宮川直巳さんと、私。
3人のトリオライブでした。
場所は大泉学園の日本酒とおでんが名物の in Fにて。
ほぼ満席！ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。

デッドな空間で、良く調律されたヤマハのグランドピアノ、そしてフルート2本。
生音で細かなニュアンスや息遣いまで楽しんでいただけた、この会場ならではのライブだったと思います♪
西田紀子さんは加えてアルトフルートとピッコロも登場させてくださいました。

　

今回は伊藤麻子のライブ、ではなく、西田・伊藤・宮川のトリオライブ、ということで、中では伊藤麻子オリジナル曲が多めとはなりましたが、それぞれのオリジナルややりたいカバーやクラシックを持ち寄って・・・といったプログラムでした。

　
これがとにかく楽しかった・・・！
選曲自体はしっちゃかめっちゃか？色々色々！なのに、トータルでバランスが良かったというか・・・
お客様もそれを楽しんでくださっているのが伝わってきて、益々楽しい！と感じながら演奏となりました。

【セットリスト】
～前半～
1. 熱田神宮の四季（伊藤麻子作曲）
2. 月夜のダンス（伊藤麻子作曲）
3. 生ちゃんのハナウタ（西田紀子作曲）
4. トリオソナタ全楽章（ルイエ作曲）
5. 彼方の物語（伊藤麻子作曲）
6. ケルト ずっこケルト（西田紀子作曲）

～後半～
1. 花びらが溶けるように（伊藤麻子作曲）
2. ドラクエ3より「大空をとぶ」（すぎやまこういち作曲）
3. サザエさんより「サブタイトル1.」「サブタイトル2.」
4. 即興「ヘビ」（テーマ：西田紀子作曲）
5. プエルルス（宮川直巳作曲）
6. アケトキの森（伊藤麻子作曲）
7. 春近し（伊藤麻子作曲）

アンコール：前半でやったルイエ作曲のトリオソナタより2楽章をSWINGにて♪

【出演】西田紀子（フルート・ピッコロ・アルトフルート）／伊藤麻子（フルート）／宮川直巳（ピアノ）

過去にもこの3人で共演経験のあった「熱田神宮の四季」「月夜のダンス」からスタート。西田さんはいきなりフルートではなく、アルト（熱田神宮の四季）とピッコロ（月夜のダンス）でのご登場となりました。
そして、3曲目の「生ちゃんのハナウタ」は西田さんのオリジナル。ふんわりとしたかわいい楽曲でした。
ルイエの「トリオソナタ」は全4楽章の楽曲。実は昨年10月の「秋の2本フルート」にて無伴奏で演奏したものにピアノが入った完成形（？）での演奏となりました。
西田さんの「ケルトずっこケルト」はまたこの曲がこんな（？）タイトルが付く前にこの3人で私のYoutube企画でご一緒しており、よりイメージが詰められた演奏になったように思います。
（この曲の3人での初演のリハーサルドキュメントはこちら！）

（謎のMC中　と　CDの紹介を恐れ多くも西田さんがサポートしてくださっている様子）

後半では本当に溶け合った！「花びらが溶けるように」そして、宮川くん持ち込みネタ？ドラクエ３より「大空をとぶ」とサザエさん音楽大全より「サブタイトル1.・2」どちらもシンプルであるがゆえの？独特の緊張感を持った演奏になりました。
即興「ヘビ」は西田さんの数小節のヘビっぽいテーマを元に完全即興！打ち合わせも何も聞いていなかった、アルトとピッコロも曲中に持ち替えて、ヘビがぐねんぐねんと縦横無尽動き回り。
続く宮川くんのオリジナル「プエルルス」はラテンテイストのおしゃれでカッコよい曲、前曲の即興からの流れもあり、動きと勢いのあるプエルルス！でした。（ちなみにプエルルスとは伊勢海老の幼体だそうです）
続く伊藤麻子「アケトキの森」はこのトリオに合わせて2ndフルートの旋律を書き、西田さんにお願いしました。長くピアノとのデュオでやってきた（チェロは入ったことはありましたが）この曲が一層深い深い森になり、そして最後の暁の光も強くなったように感じ、次の「春近し」にその光が繋がったような・・・今回のプログラム、良い！と思った部分の1つでもあります。

そしてアンコールは・・・

前半でやったルイエ作曲のトリオソナタから2楽章を・・・スウィングで！！
いただいたお写真にも躍動感が♪
ノリノリのアレンジとなりました。
これはこの楽曲のピアノを宮川くんにお願いした時、宮「うわー2楽章大変…」→私「コードで弾いちゃえばいいかも？アレンジもお客様には喜ばれるかも」→宮「コードで弾くとスイングしちゃうんだよねー」
・・・それだ！
という流れでした。

楽しかった。本当に楽しかった！

この「トリオ」でのライブ、また絶対やりたい！美味しい日本酒とおでんをいただいた打ち上げでも盛り上がりました。
ぜひぜひ、またどこかで。

ありがとうございました！

【写真提供】Ohashiさん、ごっちさん、ありがとうございました！